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■コントロールポイントの選点設置(対空標識設置)
  モデル作成の対象範囲について、空中三角測量を実施するにあたりブロック(※1)の4角そして必要な数量のコントロールポイントを選点し対空標識を設置します。

※1、ブロックとは、空中三角測量を実施する範囲であり、70〜80%程度オーバーラップ、30〜60%サイドラップした複数枚の写真により構成されている。
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■ガイド部のターゲット設置(反射シート設置)
  ガイド部を直接精密計測するために計測対象部の清掃(埃・油等の除去)を行います。ガイド面を解析出来るように、その形状により3箇所以上または4箇所以上のコーナーエッジ部に反射シートを設置します。

※反射している箇所が反射シートを設置した個所です。
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繋ぎ点の選点
  繋ぎ点(※2)の選点は、設置した全ての計測対象物に設置した反射シートを一箇所から計測することは不可能なため、計測器を複数箇所に移動する必要があります。その空間を同一の座標系とするため、それぞれ計測器を据え付ける位置から3箇所以上同一の回転ターゲットが視通可能な位置を選点・決定します。

※2、繋ぎ点とは、本業務における計測時の任意座標系基準点のことです。しかし構内にアンカーボルト式の既設基準点等(アンカーボルト式の回転ターゲット)がある場合は任意座標系ではなくなります。
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■写真撮影
  近距離精密写真計測に必要な撮影を、600万画素のデジタルカメラを使用し、
各写真のオーバーラップ・サイドラップを規定値内に収め実施します。また、
コントロールポイントの位置を示す明細簿を作成するために、200万画素の
デジタルカメラを用い写真撮影を実施します。
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計測データの解析
  データコレクターにメモリーされた計測点のXYZ座標をパーソナルコンピューター
にダウンロードし、本業務の空間座標系に座標変換解析を実施し、決定座標とし、
空中三角測量に必要なコントロールポイントファイル(※3)を作成します。

※3、コントロールポイントファイルとは、空中三角測量を実施する際、使用する
基準点の座標(XYZ)を記述するアスキーファイルです。
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■空中三角測量
適正な検査、画像処理および実際計画を実施した写真(デジタル画像)を空中三角測量ソフトウェア(BlockM)にダウンロードし、コントロールポイントおよびタイポイントの選点・点刻(※)を対話式に実施し解析します。

※タイポイントとは、オーバーラップ・サイドラップしている状態で隣接する写真間に連続した関係を定義するために、写し込まれている被写体の共通位置を指定することである。それを点刻と言います。

図は、空中三角測量のソフトウェアBlockMである。
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モデリング(図化)
 

モデリングはマイクロステーションにアドオンした近距離精密写真計測プログラム(CollectM)を使用します。完成データはdgnファイル形式(MicroStation/J)からdwg形式(Mechanical Desktop4)にフォーマット変換を実施します。また、計測した座標データは、txt形式にも変換できます。自由曲面をもつオブジェクトに対し点群を採取することも可能です。

 

この一組(1ステレオモデル)の写真について実体視を試みます。写真に写し込まれている像が立体感を持って浮き出ているように見えます。これが写真計測の原理です。
これはモデリングのソフトウェアCollectMです。